質の良い商品を作り出していくためには、質の高い原材料を育てて頂かなければいけない。
そんな先代からの思いを企業理念として受け継ぐ高橋製粉所の歴史は、農家の皆様との二人三脚の歴押しでもあります。
生産者の皆さんが農産物を流通させようとした場合、収穫したものをそのまま販売するには販売チャンネルやルートが限られたり、時間経過による農産物の劣化など、様々なハードルが生じます。また、加工業者に対しても、単に農産物として出すよりも一次加工をしてあるほうがすぐに商品化でき、品質劣化も少なく保存性もよいことから、生産者の方がより高い付加価値を持った商材として農産物を提供していくことが可能となります。
髙橋製粉所では、越前地粉や打豆で培った「製粉・煤煎・打豆」の加工技術を駆使して、生産者の皆様が、より付加価値の高い地産地消事業を展開することができるよう、農産物の製粉・煤煎サポートを行っています。
大豆の打豆加工やきな粉への製粉、産地米やもち米、大麦、さらには大豆や大麦の煤煎加工など、様々なご要望にお応えしています。
近年では、インドネシア産の野菜「メリンジョ」の国内での加工受注など、国内はもとより海外へもネットワークを大きく広げています。
メリンジョって?
メリンジョとは東南アジア原産の有名な樹木野菜の一つで、インドネシアで昔から食べられてきた食材です。メリンジョの実と葉はスープ・料理用として使われています。また種子を炒って皮をむき、乾燥して油で揚げたものを「ウンピン」といい、インドネシアでは子供からお年寄りまで大好きで、良く食べられています。
髙橋製粉所(越前地粉屋)では、長年続けてきた製粉加工のノウハウを活かし、メリンジョの種子を原料としてメリンジョ茶やメリンジョ粉に加工しました。また、インドネシアでのメリンジョの栽培・収穫を管理している、インドネシア政府公認の NPO法人JASMELINDO から加工工場として認定を受け、メリンジョの商品開発・レシピ提案を行っています。
メリンジョ・レスベラトールとは
インドネシアで昔から愛されてきたメリンジョの種子には、抗酸化で知られるポリフェノールがたくさん含まれています。
ポリフェノールといえば、渋みのある赤ワインや苦いチョコレートが有名です。このポリフェノールは、アンチエイジングや予防医学で注目されている「レスベラトロール」という成分が重要な働きを果たしており、メリンジョにはそのレスベラトロール二量体が多く含まれている事が研究でわかりました。
インドネシアではこのレスベラトロールを含むメリンジョが長年食用とされ、また特にメリンジョの消費量が多い地域では平均寿命も比較的高いことが報告されており、その安全性や有効性の研究がこれからも注目されています。
農産物販売としての地産地消から、地域ビジネスを展望する「地産池商」へ。さらには、地域を超えた広域流通ビジネスを視野に入れた「地産外商」へ、高橋製粉所は生産者の皆様の付加価値創造のサポートをさせていただきます。